
マットレスの製品表示に記載される D・N・高(低)反発といったウレタンの指標について解説します。
\JISのウレタンマットレス表示ラベルのサンプル/
各指標の意味は次の通りです。
- D:密度
- N:かたさ
- 高(低)反発:反発弾性
ウレタン指標でわかるのは、耐久性・寝返りのし易さ・寝心地です。
本頁では、ウレタンの特徴・マットレスに当てはめたときのスペックの目安・理想的なウレタンマットレスの目標スペックなどを紹介していきます。
ウレタンマットレス選びでお迷いの方、よろしければ参考にしてください。
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定価 | 88,000円~ | 75,000円~ | 28,118円~ | 39,800円~ | 39,800円~ | 18,678円~ | 79,200円~ | 15,950円~ | 108,000円~ | 15,800円~ | 72,000円~ | 52,800円~ | 35,200円~ | 77,000円~ | 36,300円~ | 21,780 | 38,250円~ | 115,500円~ |
構造 | 1層・3層 | 13層 | 1~3層 | 3層 | 5層 | 2層 | 1層 | 1層 | 3層 | 1層 | 3層 | 2~4層 | 1~3層 | 3層 | 1層 | 1層 | 2層 | 9層~ |
硬さ | かため | ふつう | 35N~200N | 154N | 150N | 70N+140N | 140N~280N | 120N~170N | 120N・150N・70N | ふつう | 70N・120N・200N | 119N~245N | ふつう | 120N・150N・70N | かため | 265N | 65N・120N | ふつう |
公式 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
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マットレスの硬さとニュートン

ニュートンとは?
ウレタン製品の硬さは、N(ニュートン)という数値で表せます。
【N値とは】
- N値とは、ウレタンの硬さを表す指標で、呼称はニュートン(N)。
N値は、JIS規格で以下の様に定義されています。
【N値とかたさ 対照表】
区分 | 用語(表示名) |
110ニュートン以上 | かため |
75ニュートン以上110ニュートン未満 | ふつう |
75ニュートン未満 | やわらかめ |
データソース:消費者庁HP
N値と寝心地
N値はウレタンそのものの硬度スペックですが、触れた時の感触はN(ニュートン)値だけでは評価できないことも多いです。
N値以外の触感を変える要因としては、カッティング・ボーリングといった加工やゾーニング、硬さの異なるウレタンを重ねた多層構造などがあります。
[ac-box01 title=”マットレスの触感を変える加工方法と構造とは?”]
ウレタンの触感を変える、代表的な加工方法は2つ。
❶ 表層に切れ込みを入れる
表層に溝を入れることで、実際のN値以上に触感がマイルドになります。
\ビブラート1|かためウレタンを波型形状にすることで柔らかい触感に/
他にも、単純にスリット(切れ込み)を入れたり、穴をあけるなどの加工でも、触感を変える事ができます。
\スリープマジック|スリット&ボーリングで柔軟性を調整/
❷ 多層構造
N値の異なるウレタンを重ねると、手触りは柔らかいのにサポート力はしっかりめといった、上質な触感を作ることができます。
\コアラマットレスのマットレス構造図/
上図はコアラ・マットレスの分解図で、表面には柔らかいN値を使い、中間層・最下層に硬めのマットレスを敷き込む構造になっています。
異なるN値のウレタンを使うコトで、ファーストタッチは柔らかいのに、芯のある硬さをもったマットレスになります。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]触感とN値は、必ずしもイコールではないんだ。[/chat]
[/ac-box01]
硬いor柔らかいは「腰の沈み込み深さ」を測る基準になりますが、寝心地を左右するふんわりとした触感・手触りは ニュートン値だけでは判断できません。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]硬めのマットレスでも寝心地の良いモノはあるし、寝心地の良さを後からプラスすることもできる。[/chat]
- 触感とニュートン値は別モノ。
- 寝心地は表層の加工と多層構造の有無によって決まる。
ニュートン値とウレタン品質
ウレタンのニュートン値は、硬さのスペックです。
ニュートンの値が高さが、ウレタン品質や価格が左右されることはありません。
【ニュートン値と品質・価格の例】
- ニュートン値が高いからと言って品質が良くなったり高額になることはない。
- ニュートン値が低いからと言って品質が悪くなったり低額になることはない。
マットレスの硬さの選び方

マットレスの硬さと選び方1. 体重
ニュートン値は、沈み込みを防ぐスペックなので、利用者の体重で選ぶのが最もスタンダードかつおすすめです。
ショールームでの触った感じや硬さの好みは表面の詰め物次第なので、マットレスのニュートン値で判断すると高確率で失敗します。
経験上、ニュートンを選ぶときの最優先を自分の体重にするのが、あとあと失敗する確率が少ないです。
[ac-box01 title=”マットレスと身体の相性が分かるまでの時間について”]
マットレスのマッチングは、例え「店舗に試寝できるベッドがあり、何度も横になった」としても、正しい評価は得られません。
なぜなら、マットレスで過ごす時間はとても長く、身体への影響を正しく評価するには、実際に数日間寝てみないと判断できないからです。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]小一時間寝た程度では絶対に分からないよ。[/chat]
【マットレスが馴染むまでの2STEP(1ヵ月)】
はじめて使うマットレスは 2段階で身体に変化を起こし、相性を正しく評価できるまでに、おおよそ1ヵ月程度の時間が必要になります。
※時間には個人差があります。
- 【~1週目】
・新しいマットレスに身体が馴染むまで。 - 【2週目~4週目】
・新しいマットレスの矯正効果が身体にフィードバックされるまで。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]マットレスとの本当の相性をはかるには、実際に数日寝てみないと分かりようがない…。[/chat]
[/ac-box01]
マットレスの硬さと選び方2. 腰痛の有無
腰痛持ちの方は、低ニュートン値を選ぶのはNGです。
腰痛の理由は様々ですが、柔らかすぎるマットレスを使っていることで腰痛になるケースは非常に多いからです。
硬い・寝心地が悪いといった点なら、後からでも変えられるので、まずは体重に合った硬さか、一つ上の硬さを選ぶのが腰痛持ちのセオリーです。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]腰痛あるからとガチガチに硬いものを選ぶ必要はないけど、必要以上にやわらかいマットレスは絶対に避けた方がいい。[/chat]
[ac-box01 title=”やわらかいマットレスが「腰痛を引き起こすまでの2STEP」について”]
柔らかいだけのマットレスは、次の2STEPで寝姿勢を歪め、腰痛を引き起こします。
STEP1:腰・肩を中心に身体が沈む
人間の体圧は位置によってかかる比率が異なります。
必然的に最も体重がかかるのが 腰部 です。
\横になった時のパーツ毎の体圧比率/
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]腰・肩だけで全体の75%もの体重が集中する。[/chat]
STEP2:反り腰になる
やわらかいだけのマットレスは、背中・腰部が必要以上に沈み込むので 歪んだ姿勢のまま長い時間過ごすことになります。
結果、俗にいう反り腰状態になります。

[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]無駄に沈み込むマットレスは、寝返りも打ちづらい…。[/chat]
◎長時間の反り腰は腰痛のもと
反り腰は猫背と同じ歪な姿勢です。
長い時間を反り腰で過ごしていると内臓や腰への負担が大きくなり、やがて慢性的な腰痛や生理不順、冷え症を誘発します。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]腰痛・生理不順は柔らかすぎるマットレスが原因かもしれない!?[/chat]
[/ac-box01]
マットレスの硬さと選び方3. 寝返りのしやすさ
寝返りを良くするひと・寝返りを増やしたいひとは、ニュートン値が高め(硬め)の方がおすすめです。
- 柔らかい:反発力がウレタンに吸収されるので、いっそう大きな力が必要になる。
- 硬い:反発力が相殺されないので、寝返りも楽になる。
なお、寝返り性能は「反発弾性」の影響も大きいので、ニュートン値+反発弾性(高反発or低反発)で判断するのが正解です。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]寝返り性能の良さは、高ニュートン+高反発がおすすめ。[/chat]
マットレスの硬さと選び方4. 寝心地
一般的に「硬さ」の好みとは、寝心地や触感のことを差していると言ってもよいです。
ただし、ニュートンが表す硬さは体重を支える保持力のコトで、寝心地・触感とは別モノです。
ニュートン選びと寝心地や触り心地を混同しないのが、失敗しないマットレス選びのポイントです。
【ニュートンと触り心地・好みを分けて考えた方がいい理由】
- ニュートン:体重を支える保持力で、後から変えたりカスタマイズすることはできない。
- 寝心地・触り心地:マットレス表面の素材の特徴で、後から簡単に変えることができる。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]マットレスの硬さ選びで失敗する人は、表面の触り心地・寝心地と保持力を混同してる人が多い。別々にセッティングするのが失敗しないコツ。[/chat]
マットレスの硬さと密度(デニール)

ニュートンとデニールの違い1. 密度の単位はデニール(D)
ニュートンと併記されることが多いのが、ウレタン密度=デニール(D)というスペックです。
ニュートンと違って品質や価格に影響し、値が高いほど良い製品です。
- ウレタン密度:デニール(D)
もともとの デニール とは糸や繊維製品の太さを表す単位です。
ストッキングなどが分かりやすい例で、値が大きい方が厚みがあって高品質・高耐久です。
[jin-iconbox08]・繊維のデニール値計算方法=9000メートルの糸の質量をグラムで表したもの[/jin-iconbox08]
ただし、ウレタンのデニール値は繊維のデニールとは少し違い、1㎥あたりの重さをデニールで表したものです。
- 1kg/㎥=1デニール(D)
- 1kg/㎥=1000g/㎥
- 1kg/㎥=1g/1L
- 1kg/㎥=0.001g/c㎥
ニュートンとデニールの違い2. 密度が高いほど耐久性も高い
ウレタンの耐久性はデニール(D値)を目安にできます。
【D:デニールについて】
Dは、ウレタンの密度を表す指標で、呼称はデニール。
- 数値が高いほど高密度
- 数値が高いほど高耐久
- 数値が高いほど高価
D25Dを超えると、製品の経年変化は起こりにくく、耐久年数も実用的なレベルになります。
D(デニール) | 説明 |
10D~25D | 1日の使用中にもヘタりが目に見えるレベル。 数か月で形状変化してしまい、寝具としては数か月と持たない密度。 |
25D~30D | やや不安は残るものの、寝具としての1日の使用にも耐えうる密度がここ。 数値が低いほど耐久年数は下がり、3年持てばよい方と言える。 |
30D~45D | 寝具は、このスペックからが理想的。 一日の使用でヘタることはほぼなく、経年変化にもとても強い。 普通に使うなら、5年以上もつことも珍しくない。 |
45D~ | 高密度&強度で、長期にわたってヘタることはまずない。 |
実際、有名な寝具メーカーのハイエンドモデルは30D以上がほとんど。
耐久年数も5~10年程が相場です。
- ウレタンマットレスは、30D以上を目安に選ぶ。
ニュートンとデニールの違い2. 密度が高いほど価格も高い
ウレタン密度が高くなるほど、1㎡当たりの素材密度も多くなります。
同じ大きさでも使う材料が増えるため、デニール値が高いほど価格も高くなります。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]高密度ウレタンは、ハイエンドモデルでしか使われない。[/chat]
ニュートンとデニールの違い3. 密度が高いほど重い
ウレタン密度が高くなるほど、1㎡当たりの素材密度も多くなります。
同じ大きさでも使う材料が増えるため、デニール値が高いほど重量は重くなります。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]ウレタンは軽いのが特徴だけど、高デニールはずっしりと重たい。[/chat]
マットレスの硬さと高反発
高反発と硬さの違い
マットレスの硬さと高反発・低反発を同じものとして紹介しているカタログを時々見かけますが、スペックとしては全く別モノです。
【硬さと反発力の違い】
- 硬さ(ニュートン):体重を支える保持力のこと。重さによる形の変わりにくさの指標。
- 高反発・低反発:潰れた形態が元に戻る復元力の強さ。柔らかいものにも硬いものにも付けらえる。
[ac-box01 title=”反発弾性と高反発・低反発の定義や性能テストの詳細”]
反発弾性とは、物体が跳ね返る性質のことで、ボールの落下テストや振り子の跳ね返りテストで計測します。
オーソドックスなボールの落下テストだと、例えば1M距離から落下したボールが50cm跳ね返れば反発弾性50%、20cm跳ねかえれば反発弾性20%となります。
なお、高反発か低反発かは、反発弾性によって定義されます。
- 高反発ウレタンの反発弾性:50%以上
- 低反発ウレタンの反発弾性:15%以下
[/ac-box01]
低反発と硬さの違い
ウレタンの硬さと反発弾性は、製造方法次第でどんなタイプでも作れます。
【製造可能なウレタン特性】
- ◎:硬くて高反発
- ◎:硬くて低反発
- ◎:柔らかくて高反発
- ◎:柔らかく低反発
勘違いされやすいのは、硬い=高反発・柔らかい=低反発の2パターンですが、これは誤った認識です。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]硬いけど低反発だったり、その逆もある。[/chat]
また、異なる性質のウレタンを重ね合わせた多層ウレタンは、柔らかさ・反発弾性・芯の強さを兼ね備えたバランスの良い性能を持ちます。
マットレスの硬さ(ニュートン) まとめ
ウレタンマットレスのスペックで押さえておきたいのは、次の3つの指標です。
- デニール(密度):30D以上。
- ニュートン(硬さ):自分の体重に合わせて選ぶ。
- 寝返りのしやすさ:硬めがおすすめ。ただし、高反発ウレタンなら柔らかめでも可。
硬さと勘違いされやすいのがマットレスの寝心地を決める「表層のやわらかさ」。
表層だけは、ふんわりした触感になっているもの・通気性のよいものほどおすすめです。
[chat face=”ジーナのイメージ.jpg” name=”ジーナ” align=”left” border=”none” bg=”yellow” style=”maru” ]寝心地は、薄手のトッパーマットレスを追加するだけで簡単にグレードアップできるので、ニュートン(硬さ)とは別に考えるのがおすすめ。[/chat]
以上、ウレタンスペックの見方とウレタンマットレスの理想的なスペックの紹介でした。
http://vicare.site/cost-performance-calculation/
http://vicare.site/throw-away-mattress/